3/19/2003
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重症急性呼吸器症候群(SARS)−2
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原因不明の重症急性呼吸器症候群
(Severe Acute Respiratory Syndrome;SARS)の報告基準
(3訂版)
平成15年3月18日
厚生労働省健康局結核感染症課
原因不明の重症急性呼吸器症候群の症例定義
○ 疑い例
2003年2月1日以降に以下の全ての症状を示して受診した患者で
・ 38度以上の急な発熱
・ 咳、息切れ、呼吸困難感などの呼吸器症状
かつ、以下のいずれかを満たす者
・ 発症前10日以内に、原因不明の重症急性呼吸器症候群の発生が報告されている地域(*)へ旅行した者
・ 発症前10日以内に、原因不明の重症急性呼吸器症候群の症例を看護・介護するか、同居しているか、近距離で接触するか、患者の気道分泌物、体液に触れた者
(*) WHOが3月16日、報告されていると示した地域は、トロント(カナダ)、バンクーバー(カナダ)、広東省(中国)、香港(中国)、シンガポール(シンガポール)、ハノイ(ベトナム)である。
○ 可能性例
疑い例であって、
・ 胸部レントゲン写真で肺炎、または呼吸窮迫症候群の所見を示す者
または
・ 原因不明の呼吸器疾患で死亡し、剖検により呼吸窮迫症候群の病理学的所見を示した者
(備考)重症急性呼吸器症候群は、発熱、呼吸器症状に加え、頭痛、筋硬直、食欲不振、倦怠感、意識混濁、発疹、下痢等の症状を伴なう。
(注)下線部は2訂版との主な変更箇所
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