今年の手足口病患者からのエンテロウイルス71型の分離−愛媛県

愛媛県では手足口病の定点当たりの患者数が4月中旬頃から1人/週を超え始め、5月、6月と漸増の状態である。ウイルス分離の材料は3月から搬入されていたが、やっと4月に2例、5月に2例エンテロウイルス71型が分離された。全国的にもまだ7例しか分離報告がないようなので、分離の状況をお知らせする。

患者の年齢は1、2、3、5歳で、全員発熱は軽度だった。細胞はFL、Vero、RDで分離されたが、これらの中ではFLが良いようである。分離できた材料はすべて水疱内容であり、咽頭ぬぐい液からはまだ分離されていない。なお、定点やその他の小児科の先生からは今年の手足口病は髄膜炎を併発する症例が見られないとのコメントを得ている。

愛媛県立衛生研究所 呼石弘子 大瀬戸光明

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