米国で分離されたバンコマイシン低感受性黄色ブドウ球菌(VISA)、第2報

1997年8月、ニュージャージー州でVISAが患者血液より分離された。この患者は、1997年2月より、バンコマイシン感受性であるMRSAとバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)保菌状態が持続していたが、3月〜8月にかけて、繰り返すMRSA敗血症の治療のため複数回のバンコマイシンを投与されていた。この菌は、ゲンタマイシン、ST合剤、テトラサイクリンとイミペネムに感受性であり、前回(MMWR 46No.33、本月報Vol.18、No.9、13ページ参照)報告のミシガンの症例とは感受性パターンが異なるため、由来が別である可能性が高い。現在、DNA タイピングと耐性メカニズムに関して調査中である。

(CDC、MMWR、46、No.35、813、1997)

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