百日咳集団発生、1996年−米国・バーモント州

1996年に米国バーモント州で、高い予防接種率にもかかわらず百日咳の集団発生が報告された。州全体で年間280例の百日咳患者が発生し(罹患率人口10万当たり47.6人)、うち165例は細菌学的に確定されている。これらのうち10〜14歳の患者が全体の36%を占めた(罹患率人口10万当たり235人)。

7〜18歳のワクチン歴が判明している患者 155例のうち、106例(68%)が百日咳を含むワクチンを4回以上接種していた。

州衛生当局は臨床家、学校関係者、施設関係者に警告を出し、発生状況を連絡するとともに、疑わしい症状のあるものや、患者と接触のあったものについては、診断あるいは抗生剤の予防内服の考慮のため診察を受けさせるよう勧告した。これにより報告数は減少し、1997年1月〜6月の間の確認患者報告数は 172で、前年の6カ月間の報告数より36%減少した。

(CDC、MMWR、46、No.35、822、1997)

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