エコーウイルス25型(E25)の小流行−鳥取県

鳥取県において、6月下旬〜8月中旬に、主に倉吉市を中心とした中部地区でE25の小流行をみた。E25検出例17名の年齢分布は2カ月の乳児から12歳の幅広い年齢で、症状はいずれも38℃台の発熱、上気道症状を伴い、診断名は急性咽頭炎(4名)、無菌性髄膜炎(5名)、急性胃腸炎(3名)、へルパンギーナ(1名)、不明熱(2名)、咽頭結膜熱(1名)、溶連菌感染症様の発疹症(1名)などであった。咽頭炎の6歳の男児で40℃の高熱と2回の痙攣を起こした例、急性胃腸炎の12歳の男児で血便を呈した例もあり、症状も多彩であった。大流行には至らず9月に入り終息傾向である。

鳥取県衛生研究所
川本 歩 木村義明 太田垣公利

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