レプトスピラ病、1997−インド
レプトスピラ病がインド・グジャラート州のバルサド(Valsad)地区からスラート地区にかけての地域で多数発生している。この地域では過去長年の間、レプトスピラ病の発生が報告されている。1997年の患者の発生は7月中旬から始まった。9月11日現在の患者数は、バルサド地区が 281名、うち34名が死亡(患者の致命率12%)。そして、スラート地区が 132名、うち14名が死亡(患者致命率は11%)。患者は引き続き発生している。医科大学の調査ではスラート地区の臨床的にレプトスピラ病の疑いのある患者の40%以上がIgM 抗体を持ち、また患者の約60%はIgG 抗体を持っていた。患者全員が農村の成人で、60%は男性であった。この地域の一般住民からも高い抗体保有率が検出されたことから、この地域のレプトスピラ病は広範囲にわたつて、蔓延していることを示している。
(WHO、WER、72、No.46、347、1997)