<速報>エコーウイルス30型による無菌性髄膜炎の流行−兵庫県

1997年7月〜10月まで兵庫県内で無菌性髄膜炎が流行し、ウイルス分離を実施した髄膜炎患者98名中51名(52%)からエコーウイルス30型(E30)、1名(1%)からコクサッキーウイルスB3型を分離した。E30の流行は、兵庫県南東部の阪神地域で7月に始まり、加古川市、高砂市、西脇市および姫路市などの播磨地域に広がった。E30が分離された髄膜炎患者51名の年齢は0〜49歳(平均7歳)で、18歳以上4名(18、31、32および49歳)を含む。10月に入り患者数の減少が見られるが、引き続き本ウイルスの流行に注意が必要と思われる。

兵庫県立衛生研究所微生物部
藤本嗣人 近平雅嗣 山岡政興 増田邦義

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