<速報>エコーウイルス25型、30型の分離−滋賀県

エコーウイルス25型(E25)は7月〜9月に10株分離され、9月が6株と最も多かった。地域的には県東部および県北部から分離された。患者の症状は無菌性髄膜炎のほかに、発熱、上気道症状のみの患者もあった。患者の年齢は1歳〜12歳であった。ウイルスの分離はすべてRD-18S細胞によった。

一方、エコーウイルス30型(E30)は7月〜10月に11株分離され、8月が8株と最も多かった。地域的には県北部および県南部から分離された。患者の症状は胃腸炎症状も併発していた者も含め無菌性髄膜炎に限られていた。E25の流行と、またこれまでのE30の流行とは異なり、無菌性髄膜炎以外の症状を示す患者からは分離されなかった。ウイルスの分離は1株がVero-E6 細胞であった他は、すべてRD-18S細胞によった。

滋賀県立衛生環境センター微生物科
横田陽子 大内好美 吉田智子

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