大学生における髄膜炎菌性疾患−英国
大学生の間で髄膜炎菌性疾患の発生があったことがすでに報告されている(CDR 1997;7:193、本月報Vol.18、No.12、1997外国情報)。大学生に発生した本症のほとんどはB群で、現在入手できる髄膜炎菌ワクチンはAおよびC群ワクチンであり、大学生に対する定期的ワクチン接種は不要である。また大学生間での本症の発生は一般の人々の注目を浴びたが、幼小児に比較すればその罹患率と危険性は低いことも認識すべきである。なおC群髄膜炎菌ワクチンは現在では十分量は供給されておらず、またその効果等からも現段階では年長小児および思春期年齢に対する大規模な予防接種については現実的ではなく、2〜3年の間でのワクチンの改良が待たれるところである。
(CDSC、CDR、8、No.6、49、1998)