パルボウイルスB19感染の増加−英国

Parvovirus B19(B19)感染は、高い発生数が2年間続いた後、次の2年間は発生数が低い、という流行周期を繰り返している。Public Health Laboratory Service(PHLS)への報告によれば、1997年のB19感染症の報告数は少なく、1998年は1997年より多く発生するであろうことが予測されていたが、1998年の第8週までに約300例のB19感染が報告されている(1995年年間報告数313、 1996年362、 1997年1,427例)。

B19感染症は通常は軽微な自然治癒傾向の強い疾患であるが、妊婦の感染は自然流産(妊娠20週まで)や胎児水腫の発生率が高くなることが知られている。しかしこれまでに妊娠経過中にB19感染があった母親から出生した生存児367例については、感染によると考えられる異常は出産時には見られていなかった。またその後7〜10年にわたり経過が観察されている 129例の小児については、出産後の異常も見られていないことが明らかとなっている。

(CDSC、 CDR、8、 No.11、 93、 1998)

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