1997年の結核罹患率−米国

1997年の米国結核患者は19,855名(人口10万対7.4)で、昨年より7%減少し、1992年(結核復活のため患者数がピークに達した年)との比較では26%減少した。6州(カリフォルニア、フロリダ、イリノイ、ニュージャージー、ニューヨーク、テキサス)の結核患者の合計が全患者の57%を占めた。また、結核患者は都市に集中し、64の主要都市の合計が全患者数の40%を占めた。1992〜1997年の間に、米国生まれの患者は38%減少したが、外国生まれは6%増加した。しかし、外国生まれでも14歳以下のグループでは29%減少した。結核患者は米国生まれより外国生まれの方が4〜5倍高い。

1997年の患者分離薬剤感受性菌の率は84%であった。薬剤感受性を報告した42の州では7.6%がイソニアジド耐性で、1.3%が少なくともイソニアジドとリファンピシンに対して耐性であった(多剤耐性結核菌)。多剤耐性結核患者の47%がニューヨークとカリフォルニアから報告された。

HIVと結核感染についての情報は限られたものであったが、15の州からの報告によると、25〜44歳のHIV重感染結核患者は0%(ノースダコタとサウスダコタ)〜48%(フロリダ)に及んだ。

(CDC、 MMWR、 47、 No.13、 253、 1998)

今月の表紙へ戻る


IASRのホームページに戻る
Return to the IASR HomePage(English)

iasr-proc@nih.go.jp

ホームへ戻る