検査室報告によるカンピロバクター感染−英国
1997年英国Public Health Laboratory Service(PHLS)感染症サーベイランスセンターに検査室から報告のあったカンピロバクター感染は50,000例を超え、1977年の記録開始以来最多となった。1998年の現時点の報告数は、前年までと比較し、さらに高めに推移している。カンピロバクターは、細菌性腸炎の原因菌の中でもっとも多いが、流行的発生としての報告はこれまでに10事例に満たない。これは、カンピロバクター感染症の推移の経過観察や、検査室診断が長期にわたり十分に行われているわけではないので、低めに見積もられていることが考えられる。
(CDSC、CDR、8、No.24、211、1998)