<速報> ヘルパンギーナ患者からのコクサッキーウイルスA4型の分離−高知県

高知県のヘルパンギーナ患者は4月下旬から増加し、7月上旬にピーク(定点当たり患者数1.73人/週)を示し以後は徐々に減少傾向にある。8月10日現在までに当所に搬入されたウイルス分離材料(咽頭ぬぐい液)は採取月別に4月1件、5月4件、6月7件、7月4件の計16件で、うち13件よりコクサッキーウイルスA4型を検出した。ウイルスの検出率は81%であった。

分離・同定検査には哺乳マウスを使用した。麻痺は検体接種後2〜4日目で見られたが、3日目までの発症がほとんどであった。麻痺の出現が例年より早く思われた。同定は国立感染症研究所から分与された抗血清を用いて中和試験で行った。

患者の年齢は0〜7歳(0〜2歳10件、63%)で、全例が高熱(38.2〜40.0℃)を伴っていた。

高知県衛生研究所 千屋誠造 高橋 信 出口祐男

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