<速報> エコーウイルス11型の分離−群馬県

エコーウイルス11型(E11)は、本県では1993年以降分離されていなかったが、1998年5月下旬以降、本県東部の比較的限局した地域でE11が分離されている。E11が分離されたのは21名(7月31日現在)で、年齢は2〜10歳(平均4.8歳)であった。患者の臨床症状および所見は、発熱(21/21、100%)、上気道炎(19/21、90%)が主体であったが、発熱+上気道炎+消化器症状(嘔吐、胃腸炎等)が6例(29%)、発熱+上気道炎+発疹が3例(14%)にみられた。全例とも無菌性髄膜炎を併発せず予後は良好であった。

本邦でのE11の分離は1989、1993年に多かったが、1995年以降は少ない。今のところ、本県でのE11は限られた地域のみで分離されている。

群馬県衛生環境研究所
木村博一 塩原正枝 中村雄策 赤見正行 小林洋平 大月邦夫
正田医院 正田穂積

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