インフルエンザウイルスの今シーズン分離第1報−福岡市

福岡市内のサーベイランス定点から依頼があったインフルエンザ様疾患患者(男・4歳)1名のうがい液からインフルエンザウイルスを分離した。1998年9月30日に発病し、発熱(最高39.6℃)、咽頭粘膜発赤、咽頭後部粘膜リンパろ胞発赤腫大が見られたが、10月2日には回復している。通園している幼稚園では、集団風邪の流行はなかったが、9月24日に兄が発熱(37.8℃)し、1日で解熱している。

MDCK細胞で分離されたウイルスはA(H3)型で、インフルエンザセンターから分与されたA/Sydney/05/97株抗血清でHI試験を行った結果、抗原性は同株に類似であることが判明した。

福岡市保健環境研究所微生物課ウイルス担当

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