急性出血性結膜炎(AHC)、1998年9〜10月−米領バージン諸島・セントクロア

1998年9月21日、ハリケーンジョージが米領バージン諸島を襲った。その直後からセントクロア(1998年人口約5万人)の衛生当局は結膜炎の報告例が増加していることに気づいた。島の二つの公立診療所のうちの一つでの結膜炎症例は8月は3例であったのに対して、9月には88例を記録した。症状は眼周囲の浮腫、流涙、異物感、結膜充血、時に結膜出血がみられ、地域の眼科医はAHCと診断していた。

二つの公立診療所と病院の救急部で8月31日以来の結膜炎症例を調査したところ、症例数はハリケーン前の9月初頭から増加し始め、10月25日時点で1,051例が確認された。初期の273例のうち260例の平均年齢は13.5歳(3.5カ月〜81歳)、0〜5歳22%、6〜17歳38%、18歳以上が40%だった。実験室診断の暫定的結果では、コクサッキーウイルスA24型の変異株(CA24v)が疑われている。

(CDC、MMWR、47、 No.42、899、1998)

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