献血された血液に関するウイルス感染サーベイランス−英国

イングランドとウェールズでは、輸血用血液は血液由来感染のリスク因子が少ない成人による献血により供給されている。献血された血液についてはHBsAg、HCV抗体、HIV抗体、Treponema抗体のスクリーニングがなされ、陰性血液のみが輸血液として提供される。これらのマーカーのうち一つでも陽性であった場合には、供血者に対して感染があることと献血を停止することが伝えられ、その後のケアに必要な適切なサービス機構が紹介される。

1997年に献血された血液のうち、総数389血液が上記のマーカーのいずれかが陽性であった(6,864献血あたり1件)。陽性のうち61%がHCV陽性(11,315献血あたり1件)、31%がHBsAg陽性(21,535献血あたり1件)、7%がHIV陽性(92,079献血あたり1件)であった。1997年のHIV陽性数は、これまでを上回って高かった。なお、感染血液は初めての献血による血液に多く発見され、反復献血者での感染率は低かった。

(CDSC、CDR、8、No.41、364、1998)

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