HIV抗体陽性供血者のHIVサブタイプ
     (神奈川県、日本赤十字社)

1998年の献血例数は6,137,378例で、そのうちHIV抗体陽性と確認された献血例は56例(0.91例/10万例)であった。これら陽性例中、検体の入手できた33例についてENV遺伝子の塩基配列を決定しサブタイプの解析を行った結果、サブタイプBが27例、サブタイプEが4例、サブタイプAが2例であった。神奈川県内の医療機関を受診した最近のHIV抗体陽性者のサブタイプは、異性間感染例ではサブタイプEが、また同性間(男性)感染例ではサブタイプBが主流の傾向が見られるが、献血者のHIV抗体陽性者では、サブタイプBが主流であった。また比較的日本では稀なサブタイプAが2例献血者中にも見られたことは注目される。

神奈川県衛生研究所
近藤真規子 林 孝子 今井光信
日本赤十字社  山中烈次

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