インド、東南アジア旅行者からのSalmonella Typhi、S. Paratyphi Aの検出状況

1999年3月〜4月にかけてインド・タイへの海外旅行者からS. Typhi、S. Paratyphi Aの検出が例年に比較して多くなっています。3月〜4月にかけての2カ月間で23名のインド・東南アジア(主にタイ)への海外旅行後の腸チフス、パラチフス患者が全国から報告されました。特に、インドへの渡航歴がある患者が多いことがからわかります。これらインド・東南アジアへの海外旅行後の腸チフス、パラチフス患者は、その多くは年齢が20代でしたので、春休みを利用した海外旅行と考えられました。分離されたS. Typhiのファージ型はE1が多く、S. Paratyphi Aのファージ型は1または4でした。インド・東南アジアへ旅行される方々は、現地での水や食べ物に十分注意して下さい。

国立感染症研究所細菌部 広瀬、田村、渡辺

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