マールブルグ病−コンゴ民主共和国

コンゴ民主共和国の東北にあるワスタ地域において、発熱、激しい頭痛、疲労感、胃腸管出血等の症状を有する患者の集団発生があった。発症から5〜6日で死亡する例が多いが、出血症状は必ずしも多くない。第1例患者は1999年1月に発症したと考えられているが、付近では1994年以降、同様の患者の小規模集団発生が繰り返し起こっていた。

ほとんどの患者は金鉱労働者である。4月23日に死亡したワスタ地域の医官の血液検査より、マールブルグ病について陽性の結果が得られた。4人の疑似症例の検査結果は陰性であった。5月14日時点で出血熱患者数は76人、うち死亡数52人であり、これらがマールブルグ病かどうか確認のための調査が実施されている。

(WHO、WER、74、No.18&19、143〜145、1999)

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