イングランドとウェールズにおけるカンピロバクター感染サーベイランス−英国
1970年代後半より選択培地が広く利用できるようになり、イングランドとウェールズにおけるカンピロバクター確認症例の報告が増加するようになった。1981年からカンピロバクターはサルモネラを超えて腸管感染症の原因菌のトップとなり、現在に至っている。1998年にはCDSC(Communicable Disease Surveillance Centre)は58,211例の実験室診断カンピロバクター例の報告を受けているが、これは1997年に比較して16%増となっている。罹患率には地域差があり、イングランド南西部地域では10万当たり17.0であるのに対して、ウェールズでは7.2となっている。
(CDSC、CDR、9、No.20、 177、1999)