高齢者からのC群ロタウイルスの検出−広島市

1999年2月、84歳の女性からC群ロタウイルスが検出された。2月10日に頻回の水様性下痢で発症し、他に症状は無く、熱も平熱(36.9℃)で、2月17日には治癒した。2月10日採取の糞便から電顕でロタウイルスが検出され、デンカ生研製のRPHAキットでC群ロタウイルスと確認された。

患者は検査定点に併設された養護老人ホームの入所者であるが、他に発症者は無く、また、患者は1月4日に39.0℃の発熱がみられ、インフルエンザ様疾患の疑いで他の医療機関を受診していたことから、施設外で感染したものと思われた。

なお、広島市でのC群ロタウイルスの検出は1998年4月に次ぎ2例目である。

広島市衛生研究所
池田義文 上村真由美 阿部勝彦
藤井彰人 山岡弘二  荻野武雄
広島市立舟入病院 田中義淳

今月の表紙へ戻る


IASRのホームページに戻る
Return to the IASR HomePage(English)

idsc-query@nih.go.jp

ホームへ戻る