国際保健規則改正の中間報告　1999年７月

国際保健規則(IHR)は、1995年のWHO総会決議により改定が進行中である。今回の報告は、1999年１月以降の進行状況である。

　１）パイロット・テスト：IHR改定のパイロットテストは、1998年より(訳注：日本を含む)21カ国で行われている。その最終的な評価が報告されるのは、1999年末になる予定である。

　２）WHOはIHR改定にあたり、世界貿易機関WTOと、その方針との整合性について議論を重ねてきた。基本的な方針(国際間の交通・貿易障壁を最低限に押さえた上での、国際的に問題となる疾患に対しての最大限の防御)については合意があるものの、具体的な対策に関しては、今後とも議論を続けていく予定。

　３）IHR 改定における今後の予定

・パイロットテストの評価
・WTOとの議論継続
・IHR改定による影響評価調査
・現行の国際線飛行機内消毒体制の調査
・国際線貨物、船舶、飛行機における公衆衛生学的ガイドライン設定
・IHR改定第２案を作成しWHO加盟国への配布
・IHR改定における技術的問題点の調査
・IHR改定についてのセミナー実施
・WHO加盟国でのIHR改定についての意思統一

　４）次回の中間報告は2000年１月予定

(WHO、WER、74、No.30、 252、1999)

今月の表紙へ戻る

ホームへ戻る