西アフリカからの輸入ラッサ熱死亡例−ドイツ

Bavaria保健局は、23歳の女子学生がラッサ熱と臨床的に診断され、HamburugのBernard Nocht研究所でPCRとウイルス培養で確認されたことをWHOに報告した。

報告によれば、この学生は1999年11〜12月をガーナとコートジボワールで過ごした。彼女はポルトガルのリスボン経由で1月7日ドイツに帰国し、発熱とインフルエンザ様症状で直ちに総合病院に入院した。症状が急速に悪化したため、1月11日Wurzburg hospitalの熱帯医学科に転院し隔離病棟で検査、治療を行ったが1月15日に死亡した。

その他の人への感染の危険性は、血液や体液との接触が必要なため極めて低いと考えられているが、患者の関係者に対して接触がなかったか調査が行れている。ポルトガルおよびドイツ当局は、コートジボワールからポルトガル、およびポルトガルからドイツへの同便に搭乗した旅行者に体調の異常がみられた場合、保健当局に連絡するよう警告した。

(WHO、 WER、 75、 No.3、 17、 2000)

今月の表紙へ戻る


IASRのホームページに戻る
Return to the IASR HomePage(English)

idsc-query@nih.go.jp

ホームへ戻る