ホテルでのレジオネラ症−英国
2000年2月にサウスウェールズの同じホテルを同じ日に訪れた観光客が、数日後にレジオネラ症を発症した。これまでに1999年7月と10月、2000年1月にも同ホテルを訪れた観光客にレジオネラ症がみられている。これら5例は40〜77歳で、2名が男性、3名が女性であった。このうち2名は死亡している。
ホテルのスイミングプール、ワールプール・スパ(渦流循環風呂)、上水供給装置や冷却装置などが調べられたが、主食堂の食品展示ケースの中に設置されている加湿装置が原因ではないかと疑われている。加湿装置には紫外線消毒装置も、フィルターも付けられていなかった。現在、加湿装置の水を調査中である。
過去にも超音波加湿器と関連したレジオネラ症が報告されている。1989年にルイジアナの食料品店で33名が感染したレジオネラ症が報告されている。Health and Safety Executiveからこのような加湿器を含んだ、レジオネラ症の感染予防とガイドラインが出ているが、このガイドラインは近々新しくなる予定である。
(CDSC、 CDR、 10、 No.9、 81、 2000)