院内感染のモニタリング、1990〜99年−米国
(Vol. 21 p 100-100)

全米院内感染サーベイランス(NNIS)は31州・62の病院が参加して、1970年に始まった。1999年には42州・285施設と増えている。この間、リスク補正をした院内感染率は、呼吸器系、尿路系、血管系でいずれも減少している。例えば、集中治療室(ICU)における血流感染率は非外科系ICUで44%、心血管系ICUで43%、小児ICUで32%、外科系ICUで31%減少している。感染症対策担当者(Infection control practitioners, ICP)には看護婦だけでなく、微生物学者、疫学者、臨床検査技師が含まれ、ICPを250床当たり少なくとも1人常勤で置くべきとされている。1999年のNNISでは、参加施設の96%が回答し、ICP1人当たりの病床数は中央値115(最小21床、最大382床)であった。ICPの労働時間の68%は入院患者の感染症対策活動であったが、非感染症関連の質的向上活動(6%)、労働衛生(4%)、事務および臨床活動(12%)にも費やされている。

(CDC、 MMWR、 49、 No.8、 149、 2000)

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