インフルエンザ定期予防接種対象拡大−英国
(Vol. 21 p 149-149)

英国保健省は、75歳以上となっていた高齢者のインフルエンザワクチン対象年齢を今年の冬より65歳にまで引き下げる。健康な65〜74歳までの年齢群に対するワクチンが合併症や入院の減少、余命延長に効果があるという予防接種諮問委員会の提言をふまえ今回の決定がなされた。現在の予防接種対象者はインフルエンザの合併症のリスクとなる慢性疾患を患っている者(全年齢)や長期滞在施設居住者、75歳以上の高齢者(1998年以降)である。同保健省では、高齢者のワクチン接種率の目標を初年度60%以上、次年度より70%以上としている。さらに今回の改正では、すべての医療・介護従事者も接種対象に含まれた。

(CDSC、 CDR、 10、 No.21、 185、 2000)

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