スペイン・マジョルカ島への英国人旅行者に発生したクリプトリジウム症−英国
(Vol. 21 p 224-224)

マジョルカ島より帰国した旅行者2名がクリプトリジウム症を発症したことが、2000年7月18日スコットランド感染環境保健センターからスペイン国立疫学センターへ報告された。両症例とも同じホテルに宿泊していた。その後の報告により、同年5月〜7月の同ホテル宿泊客の確定例が合計22例になることが明らかになった。1997年にもこのリゾート関連のクリプトスポリジウム症が発生していた。

マジョルカ島の地域保健当局により疫学調査がなされたが、このリゾートの従業員、宿泊客のどちらからも新たな症例は見つからなかった。ホテルの遊泳プールの水やフィルターを検査したところ、フィルターからクリプトスポリジウムのオーシストが検出された。サンプルは確認同定のため国立検査機関に送られた。ホテルのプールは8月5日に閉鎖された。

(Eurosurveillance Weekly、 No.32、 2000)

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