2001年の小児予防接種スケジュール変更−米国
(Vol. 22 p 68-68)
肺炎球菌ワクチンの追加:7価の肺炎球菌ワクチン(多糖体- タンパク結合型ワクチン:PCV)を2〜23カ月のすべての小児に4回接種(2、4、6、12〜15カ月)する。24〜59カ月のハイリスク者(鎌状赤血球症患者、HIV感染者、他の免疫不全者や慢性疾患患者など)にはPCV を2カ月間隔で2回接種後、2カ月間以上間隔をあけて23価の肺炎球菌ワクチン(多糖体ワクチン:PPV23)を1回接種することを推奨している。また、24〜59カ月の小児一般に関しても、特に24〜35カ月の小児、インディアン/アラスカ原住民、黒人、保育園児はもちろん、その他の場合でもできるだけPCVを接種するよう推奨している。
A型肝炎ワクチンの対象拡大:A型肝炎ワクチンは米国内の一部の地域で定期接種されている。今回、対象年齢の上限を18歳まで引き上げるとともに、ハイリスク集団(A型肝炎の流行地への渡航者、男性同性愛者、薬物常用者、血友病患者、霊長類を取り扱う者、慢性肝疾患患者)も対象とすることになった。
全般的な予防接種スケジュールに関しては原典を参照。
(CDC、 MMWR、 50、 No.1、 7-10、 2001)