住血吸虫症と土壌媒介性の寄生虫症−WHO
(Vol. 22 p 93-93)

住血吸虫症と土壌媒介性寄生虫症は世界で最も多い寄生虫疾患であり、 20億人が罹患し、そのうち3億人は重症例で、4億人の学童が感染しているといわれている。個人および集団での感染機会を減らすためには駆虫剤の1回投与法が簡便で効果的な治療法であり、過去に世界各国で成果をあげている。しかし、開発途上国では、現在でも疾病対策計画が徹底されず、貧困層にこれらの疾患が蔓延している現状である。そのためWHOは、ハイリスク群(住血吸虫症については、学童、汚染された水を使用する人など。土壌媒介性寄生虫症については妊娠可能な年齢の女性と小児)に対する基本的な疾病対策計画を提唱しているが、それは一定の間隔をおいた複数回の化学療法を含むものである。

(WHO、 WER、 76、 No.10、 74-76、 2001)

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