ライム病、 1999年−米国
(Vol. 22 p 120-121)
媒介動物による感染症としては米国で最も多いライム病について、 1999年に米国CDCへ報告された情報がまとめられた。1999年の報告数16,273例(人口10万人当たり6.0)は1998年に比べると減少しているが、 1990年代初期よりも多い(図)。米国北東部、 東部諸州、 北部中央からの報告がほとんどで、 コネティカット州(人口10万人当たり98.0)、 ロードアイランド州(同55.1)、 ニューヨーク州(同24.2)、 ペンシルベニア州(同23.2)、 デラウエア州(同22.2)、 ニュージャージー州(同21.1)、 メリーランド州(同17.4)、 マサチューセッツ州(同12.7)、 ウィスコンシン州(同9.3)の9州で全報告数の92%を占めていた。年齢分布をみると、 15歳未満(25%)と45〜59歳(23%)が全報告数の約半数を占めていた。また、 大きな男女差は認められなかった。発症月別では、 6月(29%)と7月(29%)に全報告数の半数以上が見られた。
(CDC、 MMWR、 50、 No.10、 181-185、 2001)