ニワトリにおけるインフルエンザウイルスA(H5N1) 型感染、 2001年−香港
(Vol. 22 p 172-172)
香港特別行政区において、 インフルエンザウイルスA(H5N1) 型感染によりニワトリの死亡が増加したのを受けて、 同区では5月21日から2週間にわたり、 100万羽以上のニワトリを対象に屠殺活動を開始した。ニワトリの卸・小売りを行うすべての市場は閉鎖され、 ニワトリはすべて処分される。生きたニワトリを扱う市場は4週間閉鎖される。中国本土からのニワトリの輸入もすべて中止された。インフルエンザウイルスA(H5N1) 型によるヒト症例は見つかっていない。今回の分離ウイルスは、 1997年に一部の人に感染を起こしたインフルエンザウイルスA(H5N1) 型とは遺伝子学的に異なっている。WHOでは、 公衆衛生学上の問題はないと考えている。
(CDSC、 CDR、 11、 No.21、 2001)