病原性大腸菌によると当初誤認された、 大学におけるノーウォーク様ウイルスの集団発生、 2000年−米国・バージニア州
(Vol. 22 p 199-199)

2000年2月バージニア健康局に、 病原性大腸菌O157:H7の疑い例2例が報告された。根拠は、 近医にて便検体で志賀毒素を検出する市販EIA検査を行った結果であった。疫学調査の結果、 2月18日、 地域のレストランでサンドイッチを食べた者が発症したことが示された。潜伏期の中央値は31.3時間であり、 吐き気、 嘔吐、 腹痛が主で、 血性下痢は認められなかった。O157による事例が疑われたが、 州の検査機関で最初の2例も含めELISAを再検したところ、 志賀毒素は陰性であり、 培養検査も陰性であった。引き続き行われたPCRで、 8検体中4検体からノーウォーク様ウイルスが検出され、 この事例の病原体と思われた。1995年に実用化された志賀毒素のEIA検査は迅速診断を可能にするものとして注目されたが、 本事例のように偽陽性を示すことが判明し、 結果の解釈には慎重を要することが指摘されている。EIA検査が陽性であっても、 引き続いて培養、 PFGEを行うことが必須であることが示された。

(CDC、 MMWR、 50、 No.23、 489-491、 2001)

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