Q熱集団発生事例、 2000〜2001年−ドイツ
(Vol. 22 p 226-226)
ドイツで2000年12月から約半年間、 2001年2月をピークとしたQ熱集団発生が報告された。North-Rhine Westphalia州の近接した3つの郡で合計100例の感染者が確認された。この地域は牧羊が盛んで、 家畜の血清診断の結果、 この地域の羊が感染源と判明し、 羊後産由来のCoxiella burnetii を含む汚染された粉塵の吸入が主な感染経路と考えられた。
このため羊の出産、 羊毛の刈り取り場所の管理、 規制と、 後産とその敷きワラ廃棄方法の改善などが実施され、 2001年5月末以降、 新規感染者は報告されていない。
(Eurosurveillance Weekly、 No.29、 2001)