2000年7月12日〜2001年9月18日までにドミニカ共和国とハイチで2例の死亡例を含む21例のポリオ症例が報告された。南北アメリカでのポリオの流行は、 1991年の根絶宣言以来初めてのことである。分離されたウイルスは主要カプシド蛋白をコードする領域において、 1型ポリオワクチン株と1.8%〜4.1%のヌクレオチドの変異を有していた。ワクチン株の変異ウイルスが野生株なみの毒力を再獲得したものと考えられた。南北アメリカの他の国で急性弛緩性麻痺症例から分離されたワクチン由来ポリオウイルスは、 ワクチン株と99.5%以上遺伝子が一致しており、 今回の流行から分離されたウイルスとは異なっている。また、 今回の麻痺患者のほとんどはワクチン投与を受けておらず、 その周辺の接種率も極めて低かった。
両国ともに対策としてワクチンの集団接種を行ない、 流行は終焉したと考えられる。しかしこの地区への旅行者に対しては、 ワクチン接種を考慮するよう呼びかけている。
(CDC、 MMWR、 50、 No.39、 855-856、 2001)