2002/03年冬季の北半球におけるインフルエンザワクチン株を決定するためのWHOの専門家会議が開催され、 新しいインフルエンザウイルスのサブタイプが分離されたことが報告された。分離されたのはA型インフルエンザウイルスH1N2で、 HはH1N1のH1に、 NはH3N2のN2に極めて相同性が高く、 H1N1とH3N2が組替えを生じたものと考えられている。現在、 英国、 イスラエル、 エジプトなどでヒトから分離されている。しかし、 この新しいサブタイプH1N2は、 現在のワクチン株との相同性が高いため、 現在のワクチンが有効であると考えられている。
(Eurosurveillance Weekly、 No.6、 2002)