シンガポールにおけるSTDは減少しており、 1980年には人口10万対1,013であったものが、 2000年には156までになった(図)。STDのうち非淋菌性尿道炎、 淋菌感染症、 梅毒の3種類が主なもので、 2000年においては人口10万対それぞれ41、 37、 24であった。STDの患者は男性では25〜29歳に、 女性では20〜24歳にピークがあり、 男女比は3.2:1であった。
梅毒についてみると1980年、 1991年、 1992年、 1997年、 1999年、 2000年において、 人口10万対それぞれ45、 24、 27、 37、 29、 24と減少傾向であった。これらのデータは梅毒全体であるが、 感染性のある梅毒は1986年の人口10万対18から2000年の4に減少している。また、 2000年の先天梅毒は3例であった。
(Singapore ENB、 27、 No.12、 80、 2001)