デングの予防と制圧

(Vol.23 p 98-98)

デング熱/デング出血熱の分布はアメリカ大陸、 東地中海地域、 東南アジア、 西太平洋地域において地理的な広がりをみせており、 公衆衛生上の重要性も増加している。また、 それらの発生率、 臨床的な重症度も増している。25〜30億人がデングウイルスの伝播の可能性がある地域に住んでいる。毎年5,000万人がデングウイルスに感染し、 そのうち50万人はデング出血熱であり、 子供を中心に少なくとも12,000人が死亡していると推計されている。デングウイルスのワクチン開発も行われているが、 現段階で疾患の予防と制圧のためには、 媒介蚊のコントロールが唯一の方策である。また、 サーベイランスを強化すること、 治療の質を向上させることなども検討すべき課題である。

(WHO、 WER、 77、 No.6、 41、 2002)

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