ホームページ「HIV検査・相談マップ」の作成と利用状況の解析

(Vol.23 p 116-117)

厚生労働省HIV検査法・検査体制研究班の研究プロジェクトの一環として、 HIV検査に関する詳細情報を分かりやすく提供する目的で、 ホームページ「HIV検査・相談マップ」(http://www.hivkensa.com)を作成し、 その利用状況の解析を行った。

このホームページは、 トップページから5つの検査方法[1)保健所無料検査、 2)土曜・日曜・夜間検査、 3)即日30分検査(迅速検査)、 4)ウイルス検査(NAT)、 5)他の感染症も検査]カテゴリー検索が可能であり、 検査希望者のニーズに合った検査機関が検索できる(図1)。また各検査機関の詳細情報ページには、 検査機関の所在地、 HIV検査日時、 検査を受けるまでの手順等とともに、 最寄駅から検査機関までの道順を点線で表示した分かりやすい地図を掲載している(マップ付詳細情報)。

2001年9月1日にインターネット版ホームページを開設し、 現在は東京都、 神奈川県、 大阪府、 愛知県、 千葉県内の各自治体の保健所等検査機関と、 試験的にHIV抗体迅速検査を実施している民間STDクリニックについて、 マップ付詳細情報を掲載している。上記以外の地域の情報については、 各自治体で開設しているホームページ上のHIV検査情報ページとリンクし、 「全国自治体検査情報」として提供している。2002年4月15日現在、 総アクセス数が10万件を超え、 また1日平均600件前後のアクセスがあり、 検査希望者への情報提供手段として有効に機能しているものと思われる(図2)。トップページの5つの検査カテゴリー検索へのアクセス数を集計したところ、 「即日30分検査(迅速検査)」が一番多く、 次に「夜間土日検査(東京都)」、 「保健所無料検査(東京都)」、 「NAT検査」、 「夜間土日検査(全検索)」の順であった(図3)。このことから迅速検査や夜間土日検査等、 検査希望者にとって利便性の高い検査方法に関心が高いことが分かった。

今後は全国の7政令指定都市についてマップ付詳細情報の追加掲載を行うとともに、 HIV検査に関する解説ページやQ&A集の作成を行い、 内容をさらに充実させていく予定である。

神奈川県衛生研究所ウイルス部 嶋 貴子 近藤真規子 今井光信
(厚生労働省HIV検査法・検査体制研究班)

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