インフルエンザウイルスA(H1N2)型の最新情報

(Vol.23 p 122-122)

2001年9月〜2002年2月にかけて、 リアソータントのインフルエンザウイルスA(H1N2)型がカナダ、 エジプト、 フランス、 インド、 イスラエル、 ラトビア、 マレーシア、 オマーン、 シンガポール、 英国、 米国で、 集団発生または散発例から分離された。その中で代表的な株を調べたが、 H1N2型ウイルスについては、 ヘマグルチニンは抗原性ならびに分子遺伝学的にA/New Caledonia/20/99(H1N1)ワクチン株に、 また、 ノイラミニダーゼはA/Panama/2007/99(H3N2)ワクチン株に類似していた。そのため、 現行のインフルエンザワクチンはH1N2型ウイルスに十分効果が期待できると推測される。H1N2株で調べられた他の6つのgene segmentは、 A/Moscow/10/99を含む最近のH3N2型ウイルスと類似していた。したがってH1N2型ウイルスの同定や解析のためには、 現存する血清学的、 分子遺伝学的試薬が使用可能である。

(WHO、 WER、 77、 No.10、 77、 2002)

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