イタリアの麻疹増加、2002年

(Vol.23 p 122-122)

イタリアの定点サーベイランスシステムによると、麻疹の月別発生率は2000年と2001年には、それぞれ15歳未満人口10万対15と5以下であったが、2002年の最初の2カ月間に発生率は増加し、2月には21まで達した。ほとんどの症例はLazio地区とCampania地区で発生しており、大多数は5〜9歳の小児であった。

イタリアでの最近の麻疹の流行としては、1997年に41,000症例が報告され、そのうち95%は15歳未満の小児で、この年齢群での人口10万対発生率は473であった。1998年には4,000例に減り、その後も減り続け、2000年には歴史的に低い15歳未満人口10万対15となった。

イタリアの麻疹ワクチン接種率は1990年代に上がったが、2000年における24カ月児の接種率はまだ80%未満で、多くの南部地域では60%未満であった。その結果、多くの地域で感受性児の集団が存在し、流行の可能性が高い。

(Eurosurveillance Weekly、No.14、2002)

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