2002/03シーズン用インフルエンザワクチン推奨株−WHO

(Vol.23 p 149-149)

2001年10月〜2002年2月の期間、 インフルエンザウイルスA(H3N2)、 A(H1N1)、 A(H1N2)、 B型が流行した。A(H3N2) 型はいくつかの国の集団発生に関連しており、 A/Moscow/10/99株、 およびワクチン株A/Panama/2007/99株に類似していた。A(H1N1) 型は北半球の多くの国の集団発生に関連しており、 A/New Caledonia/20/99株に類似していた。B型は南北半球の広範囲で集団発生や散発的発生に関連しており、 B/Sichuan(四川)/379/99株に類似していたが、 B/Hong Kong(香港)/330/2001類似株がアジア、 ヨーロッパ、 北アメリカで報告されている。現行の推奨ワクチンにはB/Sichuan/379/99類似株が含まれているが、 B/Hong Kong/330/2001類似株には効果が低いことが示唆されている。

以上から2002/03シーズンに使用するワクチンは、 以下の3株を含むことを推奨する。

 ・A/New Caledonia/20/99(H1N1)類似株
 ・A/Moscow/10/99(H3N2)類似株*
 ・B/Hong Kong/330/2001類似株

*ワクチン株として広く使用されているのはA/Panama/2007/99

(WHO、 WER、 77、 No.8、 62、 2002)

今月の表紙へ戻る


IASRのホームページに戻る
Return to the IASR HomePage(English)

idsc-query@nih.go.jp


ホームへ戻る