細菌性髄膜炎サーベイランス、 1999/2000−欧州

(Vol.23 p 150-150)

1999/2000年(7〜6月)のヨーロッパにおける細菌性髄膜炎のサーベイランスの報告が発行された。ヨーロッパの29カ国から8,279例の髄膜炎菌性髄膜炎確定診断例が報告され、 人口10万対では前年の1.7から1.8に増加した。国別人口10万対ではアイルランド(9.8)が最も高く、 ルーマニア(0.05)が最も低かった。報告症例は冬(36%)に多く、 夏(17%)に少なかった。年齢別の発症率は乳児群(生後1〜11カ月)が最も高く、 10代にも小さなピークがみられた。血清群別ではBとC群で95%を占めた(B群63%)。Y群は1.3%、 A群は0.3%であった。B群では1〜4歳(28%)が最も多く、 次に15〜19歳が多かった。C群も同様の傾向で、 1〜4歳(26%)、 15〜19歳(16%)の順に多かった。致命率は6.9%で、 A群(14%)が最も高く、 以下W135群(11%)、 C群(8.0%)、 Y群(4.5%)、 B群(4.3%)であった。詳細はhttp://neisseria.org/nm/emgm/eumennetで閲覧できる。

(Eurosurveillance Weekly、 No.15、 2002)

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