生後90日未満児のB群溶連菌感染症(GBS)−英国

(Vol.23 p 151-151)

英国での生後90日未満児のGBSの発生動向調査のために、 GBS研究班が2000年2月〜2001年2月までの13カ月間に、 実験室診断によるGBS確定例の臨床経過、 致命率、 血清型分類、 分離株の抗菌薬感受性などを調査した。

GBS確定例は537例報告され、 生後7日未満(早期発症:以下EOD)が67%、 7日〜90日未満(遅発発症:以下LOD)が33%で、 全体としての致命率は9.4%であった。発生率は英国全体で出生1,000対0.7であった。臨床経過分類に関しては、 EODでは敗血症(62%)、 肺炎(26%)、 LODでは髄膜炎(42%)、 敗血症(41%)などであった。血清型分類ではIa/c(27%)、 III(48%)、 V(10%)、 未分類(3%)などであった。分離菌は全例ペニシリン、 アンピシリン、 セフォタキシム、 グリコペプチド系薬、 リファンピシンに感受性があった。14分離株(4.2%)がエリスロマイシン耐性、 また約9割がテトラサイクリン耐性であった。

(CDSC、 CDR、 12、 No.16、 2002)

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