公共水道に関連したクリプトスポリジウム症の集団発生、 2002年−アイルランド

(Vol.23 p 181-181)

2002年4〜5月にアイルランドのミッドランド地区でクリプトスポリジウム症の報告が増加し、 その13例のうち8例が同じ公共水道を使用していることが明らかになった。その水源は湖で、 約25,000人に飲用水を供給しており、 湖周囲には牧場が多かった。この公共水道では塩素消毒をしているが、 フィルター処理をしていなかった。

疫学調査の結果、 5月16日までに29例が確定された。年齢は11カ月〜38歳で、 3例が入院した。公共水道の検体からクリプトスポリジウムのオーシストが分離された。また、 24の便検体でクリプトスポリジウムが陽性を示した。

これはアイルランドの公共水道関連クリプトポリジウム症の集団発生としては初めての報告である。この地区での症例報告はまだ報告が続いており、 公衆衛生当局は公共水道のフィルターシステム導入を計画している。

(Eurosurveillance Weekly、 No.22、 2002)

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