ウエストナイルウイルス(WNV)の動向、2001年−米国

(Vol.23 p 203-204)

2001年のWNV感染の報告は2000年に較べ増加している。2001年には、ヒトの感染例は66例(そのうち64例の髄膜脳炎例)が報告された。ニューヨーク州、ニュージャージー州、フロリダ州で全報告例の59%を占めた。

死亡したWNV感染鳥が7,333羽報告され、そのうち5,154羽がカラスであった。5州(フロリダ州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、ノースカロライナ州、バージニア州)で218羽のWNV感染鳥が捕獲された。

2001年にWNVに感染したヒト以外の哺乳類は馬だけであるが、733例の馬の感染例が報告された。そのうちフロリダ州から483例(66%)の報告があった。

WNVが検出された蚊のプール数は919であった(91種類の蚊のうち27種類)。

2001年には、今までに動物でのWNVが報告されていなかった16州で感染した鳥、馬、あるいは蚊が報告された。このことは、1999年以降WNVが西や南に急速に広がっていることを示唆する。

(CDC、MMWR、51、No.23、497-501、2002)

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