ポリオ根絶計画の進展、 2000年1月〜2002年4月−アフガニスタン、 パキスタン

(Vol.23 p 204-204)

1988年世界保健会議でのポリオを根絶する議決以来、 世界のポリオ発生率は99%減少している。アフガニスタン、 パキスタンも1994年からポリオ根絶計画を開始している。パキスタンでは、 急性弛緩性麻痺(AFP)のサーベイランスは適切に行われている。また、 アフガニスタンでのAFPサーベイランスも、 1997年の開始以来着実に改善している。

パキスタン:2000〜2001年のポリオワクチン3回接種率(OPV3)は地域差があり、 33%〜82%である。1994年から少なくとも年に2回の全国一斉予防接種キャンペーン(NID)を実施し、 2000年と2001年には各各4回と5回のNIDを実施した。2002年にはNIDを4回、 地域一斉予防接種キャンペーン(SNID)を3回実施する予定である。2000年から2001年にかけてポリオの確定診断例は、 199例/59地域から116例/39地域へと42%減少した。2002年の1〜4月に19例が報告されている。

アフガニスタン:OPV3は1999年には35%であったが、 2001年には45%まで上昇している。1994年から、 他のワクチン(DPT・麻疹)とともにOPVの接種を5歳未満の子供に開始している。NIDは1997年からは少なくとも年に2回実施し、 2000年以降は年4〜5回に増やしている。ポリオ確定診断例は2000年に27例/22地域、 2001年には11例/7地域が報告された。2002年は4月の時点でまだ1例のみである。

(WHO、 WER、 77、 No.25、 205-210、 2002)

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