オンコセルカ症(河川盲目症)

(Vol.23 p 233-234)

アメリカ大陸オンコセルカ症制圧計画は、 フィラリアの一種であるOnchocerca volvulus の伝播による発症の制圧を目標にして行われている。主な戦略は、 流行地である6カ国(ブラジル、 コロンビア、 エクアドル、 グアテマラ、 メキシコ、 ベネズエラ)に対して治療薬イベルメクチンを持続的に供給し、 少なくとも85%の症例を治療することである。

1991年から毎年対策会議が開かれ、 2001年は11月26〜29日にメキシコで開かれた。2001年のアメリカ地域の治療達成率は前期84%、 後期76%で、 各国の状況はブラジルで88%と92%、 コロンビアで100%、 エクアドルで88%と93%、 グアテマラで83%と83%、 メキシコで92%と85%、 ベネズエラで68%と39%であった。

また、 (1) 2002年末までに年間2回の治療計画を普及させ、 85%の治療達成率を維持する、 (2)治療達成率が85%以下の地域に焦点を当て、 状況を監視する、 (3) 2007年までに、 この地域でのオンコセルカ症の伝播を阻止すること、 などが提言された。

(WHO、 WER、 77、 No.30、 249-253、 2002)

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