米国で2002年10月4日までに、 人工内耳植え込み者における髄膜炎が53例報告された。細菌培養検査が実施された23例中16例が肺炎球菌によるものであった。
肺炎球菌ワクチン接種は、 肺炎球菌による髄膜炎罹患のリスクが高い人に対して推奨されている。予備的な調査結果により、 人工内耳植え込みは肺炎球菌による髄膜炎のリスク因子であることが示唆されたため、 現在、 人工内耳植え込み者全員に対して、 年齢に応じた肺炎球菌ワクチン接種(7価結合型ワクチン、 あるいは23価多糖体ワクチン)が推奨されている。
(CDC、 MMWR、 51、 No.41、 931、 2002)