フルオロキノロン耐性淋菌(QRNG)の増加、 2001年−米国・ハワイ州とカリフォルニア州

(Vol.24 p 15-15)

ハワイ州:2001年に分離された淋菌605株中265株に対して薬剤感受性試験が行われたが、 そのうち20%(53例)はフルオロキノロン耐性淋菌(QRNG)であった。ちなみに、 1999年は10%、 2000年は11%であった。2001年に性感染症(STD)クリニックで診断された淋菌感染症症例117例のうち、 19例(16%)からQRNGが分離された。

カリフォルニア州:2000年にQRNGは分離株中1%以下であったが、 2001年には2.5%に増加した。

CDCは、 QRNG分離率が40%を超えるアジアやハワイ州を含む太平洋地域、 あるいはカリフォルニア州などのQRNG分離率増加地域での淋菌感染症例に対しては、 フルオロキノロン系抗菌薬を使用せず、 セフィキシム、 セフトリアキソン、 スペクチノマイシンなどを使用するよう提言した。

(CDC、 MMWR、 51、 No.46、 1041-1044、 2002)

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